定禅寺通り
すし 紀文

街レポート 2016.01.04

2016年あけましておめでとうございます。 Sendai Scale です。
丁寧に創ったモノを、丁寧に表現して、丁寧に共有する。せんだいスケールは、仙台での多彩な住まいと暮らしを集めるウェブサイトです。本年もひとつひとつ丁寧に記事を挙げて参りますのでどうぞ宜しくお願いいたします。今回は「初」のお店紹介記事となります!

定禅寺通り沿い、せんだいメディアテークのすぐ目の前にお店を構えている「すし 紀文」さんをご紹介します。

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ご夫婦おふたりで切り盛りしているカウンター6席のお寿司屋さんです。取材は開店のちょっと前、支度の最中に伺わせて頂きました。
無垢の銘木カウンター越しにお寿司のネタと漆喰の壁がふわっと浮かんでいるようなライティング。小さな声でも届く空間で、大将と友人知人とゆっくり語らいながら食べるお寿司。

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昭和33年に塩竈で創業。当時は2階建ての大所帯でした。
昭和61年に東北一の繁華街・国分町に移り、深夜迄でたくさんのお客さまに美味しいお寿司を握ってこられました。当時の大学生アルバイトの方々とは今でも仲良くされていて、おふたりの人柄を感じる取材となりました。国分町のお店の頃からジャズを流しているお寿司屋さんで、おふたりの自由な感覚も心地良かったです。
3件目はおふたりで目の行き届くこの場所に。物件も以前からのお客様との「」で見つけられたとのこと。周囲の方々とのやりとりをと日々楽しみながら、美味しいお寿司を提供されていることが伝わってきます。

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お客さまに好きなネタを聞いて握るというよりは、お客さまと話しながら旬のモノをセレクトして提供するスタイル。
小鉢に始まり、つまみや寿司をコミュニケーションをとりながら提供するのだそうです。取材前日のお客さまにはどうだったのですか?と尋ねたら、松島に牡蠣を食べに行かれた帰りのお客さまだったとのことで、松島で耳にしたクジラとはらこ飯、それに卵かけご飯の小鉢を出されたとのこと。アドリブ力が凄いです..

定禅寺通りの四季折々のシーンを借景に。お店に飾られたお花も朝の散歩で摘んできたものが多いとのこと。とっくりとして使っている急須の取手の修繕や木のグラスホルダーもご主人自ら作られていました。お寿司はもちろん、お店の佇まいやディテールが「自然流」なんですね。

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クリスマス。この日も小さなお子さんのいるご家族の予約直前にも関わらずゆったりとした時間(取材)を過ごさせて頂きました。

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せんだいスケールを企画中も一度紀文寿司さんで食べる機会がありました。おふたりは長期連休の際には旅に出られることが多く、ご主人は旅先の景色や食事を描くことを趣味とされています。食は芸術なんだと、日々の好奇心が心身を磨くんだと語らずも教えて頂いた気がしました。ほんと美味しかったです!

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ご主人の「紀文流は気分流。ご馳走さまも嬉しいけど、楽しかったは尚嬉しい。」暖かくて心に留まる言葉でした。

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種類飲食店
家族構成-
面積-
エリア定禅寺通り

設計・工事:株式会社デザインホーム

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