grids
丁寧にシンプルをつくる
住まいレポート 2016.06.29
都心の縁にお住まいのN様邸のレポートです。ご夫婦とお子さん、3人でお住まいのN様。本記事は設計者自らがインタビュアーでもあります。
仙台都心部では数の多くない100m2超え、且つご夫婦の職場に近い住環境。お子さんが生まれたことがきっかけとなり、中古物件購入+リノベーションで手に入れられました。
和装で仕事をされることの多いご夫婦。仕事とプライベートの距離感・ギャップを衣食住/ライフスタイルで体現されています。モノトーンが基調、フローリングは一切なく、天井や収納・鉢植えの木の要素が引き立ってます。
家をちょうど二分するコンクリート躯体壁がありました。打合せを重ねて、取り払えない壁を最大限活かした間取りとデザインを検討。
天井高さの差をはっきりさせることで、より落ち着くダークブラウンウッドに。より開放感のあるホワイトに。
もともと2つのグリッドが重なった外形を持っていることが特徴の家で、計画する際もそこに大小様々なグリッドを重ねてゾーニング(配置計画)やインテリア設計を進めました。グリッドを重ねる仕組みを設けつつ、直感的にはその構成を感じない空間に。システムは在っても見えないくらいが◎。
玄関とLDKの間に生じるL字型の廊下。暗くなりがちですが、ゆったり自然光の届く場所に。
寝室。将来は2部屋に分けられるように工夫が散りばめられています。
ウォークスルークローゼット。玄関とLDKを繋ぐ裏動線、暮らしのオン・オフを切り替える変身ルームでもあります。
水回りはシンプル且つマテリアルとライティング(色温度)に拘りました。実直なデザインに。
打合せにたくさん時間を掛けたキッチンとダイニング。黒箱のキッチンと軽さを強調したダイニングはコントラストはっきり。背面収納は扉に注力することを選択し、内部はIKEAを採用。色んな意味でメリハリ効いてます。
ある種の緊張感が心地よい家に。ご紹介したいシーン・写真が多すぎて悩むお家。
インタビュー中にお気に入りポイントは?という質問に「全てが快適になりました!」と回答頂きました。嬉しい瞬間でした。
種類 | マンションリノベーション |
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家族構成 | ファミリー |
面積 | 100m2超 |
エリア | 都心 |
ディレクション:(株)アート&マテリアル
物件探し:(株)アート&マテリアル
設計:studio niko 笹本直裕
工事:株式会社エコラ
撮影:はま田 あつ美