欅並木の家
樹冠と木漏れ日に寄り添う

住まいレポート 2015.10.01

仙台都心部の並木道沿いにお引越しされたSさんのお家。

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元々は坂の多い郊外の一戸建て住宅に住まわれていたご夫婦。子育てを終えて、戸建てのメンテナンスやこれからのライフスタイルを3年程考えてマンションへの引越し+リノベーションを決断されました。
5連ガラス窓の先には一面に欅並木が広がります。都心に浮かんだ閑静で緑豊かな場所を手に入れられることが決め手だったとのこと。

掛け時計やソファなど愛着のある家具であったり、飾りたい食器のしまい方を活かす計画としたことで、長年過ごした住環境から移ることへのストレスもほとんど感じなかったとのことでした。
素材はひとつひとつショールームを回ったりサンプルを取り寄せながら触れてみて選ばれたとのこと。家づくりのプロセスそのものも愉しまれたようです。

インナーバルコニーを設けることで緑や外に出るための靴を並べておくにも便利となるだけでなく、屋内外の境界がより曖昧になっていました。見える景色・奥行きも住まいの一部となる感覚です。

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取手、仏壇の棚、扉の桟にキッチンの棚、それにサイドテーブルやダイニングテーブルと高さを揃えて1本のラインを引いています。水平性を意識した空間です。
親戚や友人が来る機会も増え、バーチカルブラインドで半個室化できるリビングダイニングとしてよかったそうです。

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フルオーダーのキッチンは戸建ての時に慣れ親しんだ高さや使い勝手を踏襲。天板には大理石を採用。調理作業台とコンロ火元は低く、洗いものをするシンクは若干高めに、一時置きや盛り付けに便利な背面のカウンターや各収納との関係も工夫に満ちていました。

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要素を削ぎ落しつつ、小さな工夫・ディテールの積重ね。ほんのりと「和」を感じる家づくりでした。

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種類マンションリノベーション
家族構成ファミリー&SOHO
面積-
エリア都心

設計 : studio niko 笹本直裕

工事 : 株式会社エコラ

撮影 : はま田 あつ美

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