Life On Display
白い玩具箱

住まいレポート 2015.10.01

Fire-King, Lichtenstein, STAR WARS, Disney, BALMUDAに伝統工芸や民藝、大切な本にレコード..
Kさんが中古マンションを購入後にリノベーションされたご自宅は、たくさんのモノが適度に整理されたショーケース、玩具箱のようなお家でした。

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以前から想い描いていたシーンをひとつひとつ繋ぐように、それぞれの居場所が丁寧につくられた感覚が写真からも伝わればと思っています。
基調となる背景は白。それも質感が一様な白い壁紙ではなく、無垢の羽目板を白く染色。羽目板は1枚毎に木目や節の模様が違いますし、塗料が乗る具合も異なります。
遠目で見ればひとつの白でも、近づけば異なる白の重なり。Kさんの集めるプロダクトたちはそれぞれユニークで不揃いなのですが、職人やデザイナーが時間をかけて丁寧につくったという点で一貫性がありました。このプロダクトたちをディスプレイするのにぴったりの「白」。

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過ごし方の異なる2つのソファがぴったり。部屋の特徴である広い間口と採光を最大限活かしたリビングダイニング&キッチンでした。

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キッチンも拘りの「白」。タイルの壁でリビング側から手元が見えないですし、水や油はねを気にしなくてもよいですね。収納の扉もツルツルで光沢のある質感はイメージに合わないため艶消しで特注。お気に入りのインテリアだけでなく、暮らしの工夫と拘りを散りばめた結果がこの家の空気をつくっていると感じました。

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2つの個室もウォルナットのフローリングと白い羽目板という設え。コントラストがはっきりした空間に家具やファブリック、玩具群が映えます。

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リビングと個室の間にはラバトリーと広々としたウォークスルークローゼットを配置。お洒落な古着屋さんのようでした。遮光カーテンや大きな鏡も◎

水廻りはモノトーンでシンプルに。窓のある黒い浴室も素敵でした。この家のなかで異質な場所で、生活のオン・オフを切り替えられそうな浴室でした。

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白い玩具箱に遊び心が散りばめられたお家。ひとつの要素がたくさんでもなく、バラバラに並べてあるでもない、モノにとっても居場所って大事であることを実感する取材となりました。
刺繍の時計をみつけて年末に公開のSTAR WARS最新作が待ち遠しくなりました。

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種類マンションリノベーション
家族構成ファミリー
面積-
エリア東部の田園エリア

設計・工事 : 株式会社エコラ

撮影 : はま田 あつ美

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